2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

宮本百合子 『伸子』

宮本百合子の駄メンズウォーカーというか、男運のなさ。 まわりからさげすまれている相手とか、虐げられている男、それはそれなりの理由があってのことなのだが、あえてそのような者へ関心が強く、いったん惹かれてしまうとまわりが見えないくらい打ち込む・…

宮本百合子

秋の連休前に宮本百合子の作品「伸子」などを読んでいたのだが、連休に息子や娘が来ていて感想を書くのが延び延びになっていた。 タイムラグがあったせいか最初の強烈なインパクトや印象はかなり薄れてしまったが、とにかく宮本百合子はすごい作家だと思った…

自民党の総裁選挙

自民党の総裁選挙が結構面白くなっている。 候補者の一人の河野太郎氏が息巻いているからである。 どうやらその背景には元総理の森喜郎氏あたりが、若手の河野太郎氏だけは総裁にしてはならない、と推薦人集めに圧力をかける裏工作をしたからである。 それま…

婚活サイト

連休を利用して下の息子が神戸へ来た。 話を聞けば最近結婚を目指す活動、いわゆる婚活を始めたそうである。 と言ってもネットでお相手探しのサイトに入ったところであると言う。 オフも昔ヤフーの出会いサイトに入っていたことがあるが、それよりはもう少し…

海岸への散歩

母親が亡くなってから三週間になるが、嫁さんは日に何度も何度も溜息ばかりついている。 秋の澄んだ天気が続いているので、少しでも気晴らしになるだろうと思い、誘って散歩に出かけるようにしている。 坂道の住宅街を下りていき連休で渋滞が続いている二号…

たい子と芙美子

先に書いた平林たい子の『砂漠の花』という作品の中に、とうとうお金がなくなって野村夫妻の部屋に二、三日世話になるという箇所がある。 野村夫妻の妻にあたる人は林芙美子のことである。 ≪野村夫妻の部屋に、二三日世話になって、彼女が上手に漬けた漬物や…

平林たい子 『嘲る』

平林たい子の作品を読む。 昭和のはじめ頃そのような作家がいたということは知っていたが、どのような作品を書いた作家かまったく知らなかった。 この時代の女流作家の佐多稲子や宮本百合子、壺井栄などもせいぜい名前を知っている程度である。 先に読んだ林…

国家戦略局

昨日は経済に付いて少し書いたが、今日は政治について少々・・・ 新しい民主党政権では国家戦略局が儲けられ、そこの担当大臣に菅直人民主党代表代行が就任することが内定している。 また外相に岡田幹事長も内定している。 インド洋での海上自衛隊による給油…

郵政民営化とデフレ

久しぶりに経済について書く。 オフはまったくの経済の素人だから、以下はかなり眉唾な話である 最近は世界的に株価もジワジワと快復してきていて、IMFも成長の下方修正をしたりして世界経済は底を打ったとリーマンショックからの回復が言われている。 オ…

空芯采

空芯采(くうしんさい)を食した。http://images.google.co.jp/images?hl=ja&source=hp&q=%E7%A9%BA%E8%8A%AF%E8%8F%9C&lr=&um=1&ie=UTF-8&ei=uQmqStDEDZOCkQXd7fmVBg&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=4 先日生協で空芯采が売られているのをみて…

モズが鳴く

朝方モズの鳴き声で目が醒めた。 少し前までうるさいほどの蝉の鳴き声がしていたことが嘘のようである。 昨日、買物に出るという嫁さんと連れ立って散歩に出掛ける。 嫁さんが銀行へ寄っている間に一人で須磨の海岸へ出た。 駅裏の砂浜ではちょうど海の家を…

林芙美子 「浮雲」

林芙美子のいくつかの短編と「浮雲」を読んだ。 「浮雲」は彼女が書いた戦後の作品の中では一番の長編で、いわゆる小説らしい体裁をした小説である。 作者の視点が登場人物を俯瞰的に眺めるようなところにあり、物語の中に登場するそれぞれの人々の心理や行…

林芙美子 「放浪記」

林芙美子の『放浪記』を読む。 昭和初期に書かれた作品であるが、名作だと思う。 二十歳前半の頃の日記をベースにしている。 文学作品として発表するつもりもないまま、生活に追われながら生きる自分の心の支えとして書かれた文章なのだろうが、かえってそれ…

政治的な軸を

この国の長期政権を担って来た自民党が今回の選挙で大敗してしまった。 政権交代がついに現実のものになったということなのだが、ここまで大負けしてしまったのは総選挙を約一年間に渡って延ばしに延ばして来た自民党の執行部の読みの間違いだったろう。 麻…