入梅

 ようやく梅雨に入ったが相変わらず体調はよろしくない。 今の体調を的確に表わすなら、ちょうど乗り物酔いのような状態が一日中続いていると言えばよいような気がする。 終日、頭が痛くてフワフワしていて気分が悪く不快な状態が続いている。
 そんな体調とは別に頭の毛が細くなってきている。 おそらく近々抜け毛が始まるだろうと思う。 これまで抗がん剤のせいで2度頭の毛が抜けてツルツル頭になっているが、今度抜けると3度目となる。 2度目の抜け毛の後に生えてきた毛は白髪がなくて真っ黒だったのだが、それが今回抜けようとしているわけだ。 また髪の毛とは反対に皮膚はどんどん白くなっている。 ここ2年ほどの間外へ出ることなく家の中で過ごしていることもあるが、とにかく全身色白になってきている。 またベルケイドの副作用の足の痺れはいまだに続いている。 サリドマイドでも足の痺れは副作用として起きるのだが、3ヶ月経過後あたりから出現するとあるから、現在の痺れは前のベルケイドの作用だろうと思う。 これは医学用語を使えばすでに不可逆性あり(治らない)の状態なのだろう。 それに体重だが、自家移植の後の最悪の時期は60キロを切っていた体重だが、最近はステロイドのせいもあって食欲が亢進していて75キロ前後まで上がってきている。 発病前は85キロを越えていたがこれはあきらかにメタボリック状態で、いかなる成人病が出てもおかしくない状態だった。 体重はこのあたりに抑えておかねばと思っている。 あとベルケイドの時と見事に変わったことに、便が下痢気味であったのが一夜にして便秘気味になったことがある。 医師からすれば、これらのことごとは骨髄腫の進行を抑えるのと引き換えに耐えねばならない副作用ということなのだろう。 サリドマイドの誘導体(化学構造式を変化させることによってつくられた薬剤)であるレナりドマイドが遠からず認可されるという情報もある。 これはサリドマイドに比べて手足のしびれなどの副作用が比較的少ないといわれている抗がん剤であるが、一日も早く認可して欲しいと切実に思う。