ゴールが近い

 プレドニンステロイド)がしっかり効いている。 食欲がまだもう一つ戻っていないが、熱も下がり夜中の寝汗も少しだけになった。 しかしプレドニンが効いているといっても、ただ単に症状が抑えられているだけで、治療にはなっていないので薬をやめればアッというまに元の状態に戻るだろう。 また副腎脂質ホルモンであるステロイドを使い続けると、その内に副腎は脂質ホルモンを作るのを止めてしまうと言われている。

 下の息子が、昨年の秋頃から始めていたいわゆる婚活にようやくゴールらしきものが見えてきた、とブログに書いている。
 婚活というのは具体的には、サイト内の掲示板に自己紹介して、それに対してメールが返ってきた相手や、相手の自己紹介にこちらからメールを送って返事が来た場合相互にメールのやりとりが始まり、その内に一度お会いしましょう、となり、二人で食事などをする。 そこで気に入ればさらに数回デイトを繰り返し、お付き合いしましょう・・・となったら当然のことながらゴールを結婚にセットした付き合いが始まる。 どちらかと言えば真面目な下の息子は、メールのやり取りばかりがやたら多くて、多い時には5〜6人の相手とメールをやり取りしていて、誰が誰だったか分からなくなり、メールが仕事以上のストレスになっていたと書いていた。 そんな中でもメールが続く相手とはちょくちょく会っていたみたいだが、ほとんどが一度きりの顔合わせで終わっていたらしい。 たまに映画でもと、二、三度デートに誘ったりした相手もいたらしいが、何となくその後が続かなくて終わっていたという事だ。 ところが今回の相手は、何となくだが話がかみ合う、しゃべり方や見た目や物腰がのんびりしていて一緒にいても楽しい・・・などと書いていたので、奥手の息子もとうとう惚れたかなぁと思って見ている(笑) その後、付き合っていきましょう、**へ旅行に行きましょう、などと話が進んだようで、ひょっとすると今月にも神戸に一緒にお見舞いに来るかもしれないと言っている。 
 それにしても最近の婚活というのは、傍から見ていても何となく肩が凝りそうだし、めんどくさそうである。 まあ、オフたちの時代にも、お見合い結婚という型にはまったやり方と言うか定番のコースがあるにはあったのだが・・・まあ、最近の就職活動などにも同じことが言えるのだが、外から見ているだけでキチキチに型にはまっていて息が詰まりそうである。 あらゆる場面で世の中の閉塞状態はますます進んでいる感じがする。 こういうことは結局行くところまで行くしかないのだが、その後、当然負のエネルギーがたまり爆発するのが歴史の教えるところである。 どんな形で爆発するのか見てみたいが、それまで生きておれたら楽しいのだがなぁ・・・
 サイエンスニュースに <アメーバ、信号伝えて結束 「意思決定は全会一致」> というのが載っていた。
 ≪飢餓状態に陥った単細胞生物のアメーバ(細胞性粘菌)が、互いに空腹の“信号”をやりとりして生き残りに有利とされる集合体になる仕組みを解明したと沢井哲東京大准教授(生物物理学)らの研究グループが23日付米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。 集合は特定の細胞がリーダーとなって号令をかけるのではなく、個々の細胞が出す信号のリズムが偶発的に同調して起きることも判明。沢井さんは「アメーバ社会の意思決定は全会一致の民主主義」と話している。≫
 ≪アメーバは土の中にすみ、単体の大きさは0・01ミリ程度。一つ一つの細胞が信号を伝える誘因物質「サイクリックAMP」(cAMP)を放出する。 飢えると単体で餌を探すのをやめ、集合体として結束する。 当初は個々の細胞がばらばらにcAMPを放出していたが、時間がたつとcAMPの濃度が高まった場所で6分間隔の放出が開始。この放出リズムが波のように伝わって集団全体が同調し、その場所を中心に細胞が集合することが分かった。≫
 コンピューターの仕組みは、0と1の二者択一であるが、同じように生命の仕組みの原点は、快と不快だろうと思っている。 単細胞生物のアメーバーは飢える=不快の様態になると、まわりの個体も含めて結束するという。 結束して何がよいのかよく分からないが、個々でいるよりもエネルギー消費が節約出来るのだろうか? まあ、少なくともお互いに、食い合い殺し合いして強いものが生き残るのではないところがホッとする。