経過

 今朝の採血、採尿の結果が出た。 問題の感染を示すCRP値が10.8→5・3と半減していた。 三日前から点滴されている強目の抗生剤が効いたようだ。 このまま値が限りなく0に近づけば、めでたく退院となるし、その後再び抗がん剤の点滴が開始されるだろう。 昨日から38度台の熱も出ていないが、相変わらず夜の寝汗は続いている。
 と、ここまで書いたところに医師が来て、免疫グロブリン値のIGGが上がってきていると報告を受ける。 値は1000を超える程だという。 その数値だけだと標準値より少し高いぐらいだが、再発して抗がん剤ベルケイドの点滴を受けて以来、オフの場合この値は500からせいぜい700ぐらいの低い値で推移してた。 それがここへ来て上がり出したということは、今後もこの調子で上がる可能性は否定できない。 その結果は言うまでもない再発である。 じつは前回の再発の時にも似たような事が起きた。 つまり1000から二週間後3000の危険区域に一気に上がったのだった。
 そこで医師は、とりあえず骨髄液を抜いて知らべる骨髄穿刺(マルク)を三日後に行う予定を入れたとのことである。
 今回は今のところ骨髄腫の再発ではなかったが、再発ばかりが怖いのではない。 むしろこの病気の終末は骨髄腫の進行ばかりではなくて、それに伴って血液中のタンパクやカルシュームの増加による臓器の不全によって終末が訪れることが多い。 その中で一番怖いのは進行が早い間質性肺炎であるが、その他の腎臓や肝臓などにも負担がかかり不全を起こしたりすることがままあるようである。 どうやら少なくとも今週一杯は病院暮らしのようである。 早く帰って自分で調理した料理を食べたい、と言うのが今の一番のささやかな願いだ。