孤独感

 体調は悪くない、と言うより良いほうだ。 そうなのだが相変わらず足の痺れは続いているし、今朝などは膝から下がけだるく感じるという不思議な感覚が続いていた。 
 昨日の夕方二人の息子たちが訪ねて来た。 上の息子は二人いる孫の内の下の孫(3歳)連れで来た。 最初のうちは人見知りでおずおずしたいたが、その内に慣れてきた。 男の子だがどちらかと言えば上の孫の兄よりおとなしい方である。
 今回下の息子が訪ねて来たのはオフのお見舞いのためだが、上の息子はそれだけではない。 詳しくは書かないが昨年に家庭内に男と女の問題が起きた、と言うか発覚して大変なことになった。 そのことについての相談もあっての来訪である。 結局、誠意を持って起きた問題を片付けていくしかない、そうすることが長い目でみるとより良い解決になるのだ、というような抽象的で婉曲な話をすることしか出来ない。
 この問題は世の中には掃いて棄てるほどある問題だが、息子たちが帰った後自分が種をまいた問題ではないにもかかわらず、言いようのない淋しさと言うか孤独感に囚われた。
 この問題をテーマにした『しあわせな孤独』というデンマーク映画があったが、そのタイトルになにゆえ<孤独>という語が使われていたのか、その意味が今にしてよく分かった気がした。 息子もこの間ひしひしと身に迫って来る孤独感を嫌というほど味わっていたのではないかと思う。 人は自分が立っているその足の下は確実なものだと思っているが、実はまったくそうではないのだ。