偶有性

 三回目の点滴をキャンセルしたせいだろうか、昨日、今日と徐々に痺れ感や神経の痛み体のだるさは少しずつだが弱まってきている。 だが下痢は相変わらず続いている・・・笑ってしまうのだが、食事をすると間違いなくその後30分以内に便所へ駆け込むことになっている。
 明日が四回目の点滴の日にあたるが、とりあえず病院へ行って採血採尿の検査を受けてその結果を見て点滴をするかしないかを判断しようと思っている。 多分検査の結果は問題ないと思うが、出来れば点滴はキャンセルしたい。 と言うのは今出ている副作用、足の痺れ感とか、末梢神経の痛みとか、下痢とかは検査の結果には数値として出てこないからである。 ようやく治まりつつある副作用がまたぶり返すのかと思うと気持ちが萎えてしまう。 いずれにしろ今後現在の治療を続けるとしても最低限の薬の量で、出来るだけ間隔を空けた治療を望むことを主張するつもりでいる。
 もしベルケイド治療を止めたとして、その後考えられる治療として昨年認可されたサリドマイドがあるのだが、この薬も嫌なことに副作用として手足に痺れが出ることが知られている。 だとしたら今の治療を続けて手足の痺れが強くなった後サリドマイドに切り替えても、つぎの治療もそう長くは続けられないということになりそうである。 いずれにしろ痛し痒しで、選択肢は少しずつ失われていくようだ。 
 だが、それがすべてはない。 この世は予想できないことが入り混じって成り立っている、茂木健一郎氏の言う<偶有性>で成り立っているからである。 この先何が起きるか分からない。 突然遺伝子の組み換えが起きるかもしれない(笑)