陸山会土地購入虚偽記載

 ベルケイドが点滴された金曜日は再び副作用による下痢が復活したが先日のような激しいものではなかった。 夜は例によってステロイドのせいで2時間ほどしか眠れなかった。 その翌日もまだ少し下痢は続いていたが疲れから6時間ほど眠れた。 そして日曜日、朝から天気もよくて昨年末から予定していてオフの体調が悪くて延ばし延ばしになっていた加西市へ行くことにした。 加西市の郊外には一昨年古民家の改修をしていた倉庫があり、そこにオフの大工道具一式が置いたままになっている。 それを取って来てドアや床の間の棚を作る下拵えに入る予定だ。 加西市は神戸からは車で1時間強くらいのところなのだが、娘が運転してくれたので後ろの座席で寝転がっていればよいので楽だったのだが、それだけでも少々疲れた。 一時間あまりのドライブでも疲れてしまうのが今の自分の体力なのだと・・・そう思わなくては、と帰りの車中で自分に言い聞かせる。
 
 前回の日記はチャタレィ裁判について書いたのだが、書きながら小沢民主党幹事長の陸山会土地購入疑惑問題の行方について考えていた。
 この陸山会政治資金規正法違反容疑事件であるが、検察が発表する事実によればきわめて小沢事務所の違反は濃厚そうである。 そのことに関してはもちろんこの事件を解明して、違反があれば法に従うべきなのは当然である。 ただ検察は事件を解明することに関しては間違いはないだろうが、なぜ検察が政権交代があったばかりのこの時期に、たんなる虚偽記載程度のこの問題を取り上げたかについてすっきりしないものが残っているのである。
 我々は厳密に言えば日常的に意図的にしろ、意図的でないにしろ些細な法違反を繰り返している存在なのである。 また世の中にはどうでもよいとまでは言わないが、取り上げかたによっては違反であったり、そうでなかったりする領域、つまりチャタレィ裁判のような灰色ゾーンがままあるのである。 それらをすべて取り上げていれば、それこそ検察の仕事は無限大に広がってしまうことになる。 そうであるからこれは取り上げる、これは取り上げないと決めるのはすべて検察トップの重要な専権事項なのである。 少し前にあったライブドアホリエモン事件や村上ファンドの事件の時も、背後に何か意図的な意思みたいなものをボンヤリと感じた。 あるいは些細な事件かもしれないがタレントの草薙クンが公園で騒いだ事件でも、人気タレント故かあの程度のことで尿検査した上に強制家宅捜査までされていた。
 政治的な事件で関連が思い出されるのは田中首相が逮捕されたロッキード疑獄事件がある。 当時はオフもまったく知らなかったが田中元首相の死後、事件の真相が時間が経過して岩から水がじわじわと染み出るように噂され真相が広まって来た。 この事件に関しては以前<オフの日記59>に書いたのでここで再び触れない。  
 offer59の日記 2006-05-28 <目白>  http://d.hatena.ne.jp/offer59/20060528

 現在グーグルの中国のネット市場からの撤退がニュースになっているが、アメリカは無線、短波無線、携帯電話、インターネット回線などの全てを監視するエシュロンと呼ばれるシステムを構築している。 日本にも三沢にその情報収集基地が置かれ、日本政府、日本企業も監視の対象とされており、ありとあらゆる日本国内の通信が24時間傍受され、データはニュージーランドの通信所に送られてエシュロンに蓄積されているという。 金正日の長男金正男が成田空港で摘発された事件や、日本赤軍最高幹部重信房子が極秘裏に日本に帰国して潜伏しているという情報も、エシュロンによって情報が得られ通報され表に出たと言われている。 今回も何か背後で何かうごめくものがあるとするならば、某情報機関の影である。 

 もし日本の戦後の流れを作った政治家を三人上げるよとするなら、オフは吉田実、田中角栄小沢一郎の三人の名前を迷いなく挙げることが出来る。 鳩山首相小沢幹事長を「二度と出てこないような個性、大変強い信念をお持ちの政治家だ」と評したが 癖があり権力志向の強い小沢氏の人物の好き嫌いを別にすれば、オフも小沢幹事長に対しては鳩山首相と同様の感想を持っている。 政策の場から官僚排除の始まったばかりの今、対米追従外交からの決別の端緒が始まった今、小沢氏を今表舞台から追いやることがなぜ今でなければならないのか?と疑問が沸いている。 だが、逆から言えば、【今追いやることが必要だった】からこそ検察は動いたのであると解釈してよいだろうとも思える。  事が事だけにこの事件の背後の真相は時間の経過を待つしかないだろうと思うのだが・・・日本の針路に大きく絡んでくるこの問題の今後の展開が気になる。