がん治療

 病院へ受診、点滴に出かけた。 採血の結果は白血球→44、血小板→13・1、トータルプロテイン→5・9と低く、まあまあの結果が出ていたのだが、採尿の結果尿中に蛋白が20(前回までは0)と出ていた。 たまたまの腎臓の調子が悪く一過性のものか来週の結果を見てからということになる。 多発性骨髄腫にはベンス・ジョーンズ症という例証があって、その場合には血液中のM蛋白が少ないのに尿中の蛋白が増えるという特殊な症例もあるみたいだ。 そんな風に急に症例が変化するということがあるとは思えないが、昨年末風邪を引いてから体調はそれ以前とは流れが少し変わってしまったように感じている。 少々のことをなるべく気にしないようにしようとは思っているが、昨年の突然の再発以来体調の変化に対しては少々ナーバスぎみになっているようである。 今日はベルケイドの点滴の他に月に一度の骨を強化するゾメタという薬の点滴も受けた。  

 ジャーナリストの立花隆氏は一昨年膀胱がんの手術を受けことをきっかけに、<人類はなぜがんという病を克服できないのか?>という疑問に向き合うことになったという。 オフは先日その一部を見たのだが、以下はそれを特集したNHKスペシャルで放映された時のさわりの文言である。
 ≪立花氏は今、世界中の最前線の研究者たちを取材する中で、がんの正体を根源的な部分から見つめなおそうとしている。
 明らかになってきたのは、がんという病が、生命誕生の謎と深く結びついているという神秘的な事実だ。
 例えば、がんの原因とされている「がん遺伝子」は、同時に、生命の誕生から成長に至るまでに不可欠な遺伝子でもあることがわかってきた。さらに、がん細胞は生命40億年の進化の果てに得た様々な細胞の仕組みを利用して、増殖し転移することも明らかになりつつある。
 がんは、小さなほ乳類から恐竜まで、あらゆる生物に見つかる。実はがんは、私たちが多細胞生物として生まれたことで決定づけられた、宿命なのではないか。だとすれば、私たち人類は、がんとどのように向き合えばいいのか・・・≫

 これまでも思いついては時々書いてはいたのだが・・・現在行われているガンの化学治療、もちろんオフもその抗がん剤治療を受けてその恩恵を受けているのだが、治療を受けながらも何となく根本的なところで違和感を感じている。 そのことについて何か思うことを書くつもりでいるのだが、この問題は難しすぎて考えがなかなかまとまっていかない。 一番ネックはがん細胞には普通の細胞にプログラミングされているアポトーシスがないということに尽きると思っている。 そのあたりの研究もここへ来て徐々に進んでいるみたいで、がん細胞にアポトーシスの遺伝子を組み込むこともなされているみたいである。
 今日は点滴も受けて来ているのでいささか疲れてしまった・・・