火消し作業

 ベルケイド治療3クール目の3回で外来受診の日で、採血の結果白血球が46→35、血小板10・6→8・4で抗がん剤の点滴OKで受けて来た。  

 現在デンマークコペンハーゲン地球温暖化問題の枠組みつくりのためCOP15が開かれている。 いま世界が最優先で取り組まなければならない最重要な問題は、世界的な経済不況や、アフガニスタンのテロ組織タリバンアルカイダを掃討することではなくて、地球の温暖化問題である。 この問題の解決をこれ以上放置したり先延ばしすれば、膨大な被害というか損害が人類というより地球上に残される。 経済の損失や戦争による損害の額などは金額に換算すれば温暖化によってこうむる被害額に比べてほんのわずかでしかなく些細な額なのである。 それなのに人々は目先の国家単位の利益を優先させることで会議が紛糾している。
 環境問題というのは、村上春樹内田樹がつねづね言っているいわゆる雪かき仕事なのだ。 誰かがやればそれだけみんながほんの少し良い思いが出来るという作業なのだ。 もっとも状況はかなり差し迫ってきているので、雪かきというより火消し作業とでも言い換えたほうがよいのではないかと思うのだが・・・。 それらをわざわざ経済効率などを持ち出してやることではないのである。 雪かきや火消し作業を経済効率を持ち出してやる人はバカである。 当然のことながら経済効率でやろうとするから話がまとまらない。 お互いの責任のなすり付けあい、責任の押し付け合いに終始するだけである。 コベネフィットなどという難しい言葉を使うことなどない・・・まず、それぞれが身の回りに落ちている紙クズを拾うことからはじめればよい。 そうすればまわりがほんの少し綺麗になる。 そのことで誰一人として損をする人がいない、ということをみんなが気付くべきなのだ。 

 温暖化で一番問題になるのは、地上の上に蓄えられている水分が流れ出してしまうことだろうと思う。 最も分かりやすいのは南極の上にある氷が溶けて流れ出すことである。 その結果海面が上昇するのは子供でも分かることである。 その他にもシベリヤの地下の永久ツンドラが解けてしまい、それらが流れ出して地上や地下がどんどん乾燥化してしまう。 シベリアではすでにかなりの勢いで乾燥化が始まっている。
 http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080119/env0801190035000-n1.htm

 また現在南米のペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖では 地球温暖化の影響を受け水位が81cm低下しているというニュースがあった。
 アンデスの山々に囲まれたチチカカ湖は8400平方キロメートルの表面積を持つ美しい湖で、周囲に住む260万人の生活を支えていると言われている。 そのチチカカ湖が1949年の記録以来以来最低の水位を記録しているという。
 ≪チチカカ湖自治機構(ALT)は、あと30cm水位が低下すれば植物相や魚の繁殖エリアが失われると警告している。 同機構は、今年から始まったエルニーニョ現象により、11月から1月にかけアンデス地方の降雨量が通常より40%から50%少なくなると予測しており、ボリビアとペルー双方の政府に対しあらゆる対策を講じるよう勧告している。 中でも両地域への流水を調節する水門をおそらくは漸次的に閉鎖する必要性があるといい、このまま水位低下が続けば、急激に環境や景観が悪化すると述べた。≫
 チチカカ湖の水位低下でたちまち260万人の人々が生活に困ることになる。そういうことが今後地球上の各地で起きることになる。