帰郷

 退院して以来ズット食べていた玄米30キロがようやく底をついた。 玄米を小型の炊飯器で1日置きに三合炊いて食べているから、一日一合半食べていることになる。 昼には玄米でなくバンや麺やパスタを食べているので、一日二合というところだろう。
 宮沢賢治が「雨にも負けず」の中で、たしか一日玄米四合食べると書いていたと思うが、その半分ということになる。 もっとも賢治は玄米四合の外には野菜と少しの味噌などと書いていたたから、とにかく副食が少ない。 オフの場合は毎日定番で食べる副食だけでも、納豆、干魚、豆腐、メカブなどがあり、その外にメインのオカズ(今日は餃子)であるし、玄米にはいろいろな野菜などを入れた雑炊である。 たとえば今日の雑炊には、さつま芋、コーン、白菜、人参、ニラ、ニガウリ、舞茸、イカのゲソ、油揚げなどがいろいろと入っている。 お陰で体重が67キロとなり、退院した四月半ばの時点の57キロだったから約10キロ増えた計算になる。 一ヶ月に約3キロずつ太ったことなる。 体重は病気になる前は85キロ前後あり、お腹が出てあきらかにメタボ体型だったし、オマケに血圧も高かった。 まあ、70キロを出たとこあたりで食事量を減らし、体重増加を止めねばと思っている。 体重は増えてきたが筋肉を使うような運動が不足で、腕や足の筋肉は落ちているのでもまだまだ細そりしている。 体型が悪いなぁと思うのだが、今更元へ戻そうなどとは思わない。 今後どれだけ生きるか分からない身だし、せいぜい日常生活に不足ない程度の筋肉さえあればよいのであって、それ以上のモノはいらないと考えている。

 今週半ばに一度田舎へ帰ろうと考えている。 さいわい娘が帰りの運転を引き受けてくれると言うのでそれに甘えるつもりだ。 
 コースは混雑するだろう大阪京都間を走るのを避けて、神戸から山陽道中国道を抜けて舞鶴道に入り、国道27号を敦賀に抜けてそこから北陸道に入ろうと考えている。 田舎では一週間あまりヒッソリと山の家で過ごすつもりだが、買物などでどうしても車が必要である。 娘は仕事もあるのでオフを送ったあと電車で帰るという。 お盆の終わりの16日に一泊どまりで高校時代の同窓会あるが、それに顔を出すつもりでいる。 普通科150人ほどの同窓生の内40人ほど集まるらしい。 同窓会は三年に一度の割合で開かれている。 都会へ出てしまい卒業以来逢っていない連中の中には、一度逢って見たいなぁという人たちもいるが、集まるのは地元に残った人たちで、だいたいメンバーが決まってきている。 今回は一泊どまりなので久しぶりに会う面々とゆっくり話し合えるだろう。