百日目

 今日は二回目の自己移植を受けてから100日目である。 これまでの一連の治療の予後の検査を受けるため昨日から24時間溜めていた尿の容器を持参してがんセンターへ出掛ける。 午前中採血と採尿、胸部や骨盤、頭蓋骨などのレントゲン。 午後から骨髄液を採取する骨髄穿刺、そして最後に担当医による問診。 採血などの結果、白血球や血小板、ヘモグロビンなどはまだまだ普通状態より低いが、前回より値は少し快復してきている。 たとえば男子の標準値が5500〜8500の白血球は前回が3200、今回が4100である。 大量の抗がん剤注入で強いダメージを受けた骨髄が徐々に活動を高めているといったところだろうか。 今のところ医師の判断は安定的に推移しているととのことである。 次回のデーター取りは一年後になるのだが、それまでに二度程度様子見の採血をすることになった。 その日取りが三ヵ月後の9月末で、それだけ間を空けても。 丈夫だろうということなのだろう。 病院へ行く途中花屋に寄って季節の花を・・・今はカーネーションとか、ユリとかなのだが、小降りの栽培種のヒマワリがあったので、黄色のもの10本とオレンジ色のものを10本あわせて20本買った。 入院中お世話になった6階西病棟のナースステージョンへのプレゼントとしてである。 ひょっとしたら個人的な差し入れは受け取れないと言われるかも知れないと危惧したのだが、快く受け取ってくれた。 それにしても懐かしい顔、顔、顔・・・に再び出会えて嬉しかった。 得意そうに娘がプレゼントしてくれたイアリングを耳に付けて行ったのだが・・・だってこの先何時命が尽きるかも知れない身なんだし・・・今、してみたいことを、したいように、しているだけなんだよ、と暗に強調したかっただけなんだ。