「花とアリス」

ようやく今日アマゾンに注文を出していた村上春樹の「1Q84」1、2部が届き、さっそく読み始めている。 
 昨夜は何となく気持ちがイライラしていたので散歩に出かけた。 マンションは小高い丘陵地に建っているので、どちらへ向うにしても坂道である。 最後に坂を上って帰ってくるのはキツイので、行きが登りになる西へ向う道をとった。 西側に向うとグリーンハイツと呼ばれている公団タイプの五階建ての古いマンション群の中を抜けてだんだんと下り坂になり、一の谷の出口から国道二号線に出る。 国道の南は須磨の浦の海で、西側はその昔、平敦盛熊谷直実に討ち取られて首を落とされた敦盛の首塚などがある須磨浦公園となっている。 そこまで下りると帰りが大変なのでグリーンハイツの途中で引き返す。 途中サカキの花の匂いがあたり一面に漂っていてるところがあり、その匂いがクラクラするくらい強烈であった。
 ケーブルテレビで岩井俊二監督の「花とアリス」を見る。 以前一度嫁さんと映画館で見た映画なのだが、今回の方がよかった。 と言うかオフは人の顔を見分けるのが下手で、前に見たときは花の顔とアリスの顔がごちゃごちゃになっていてストーリィが今一つ飲み込めていなかったようだ。 一度見ているので今回はよく分かった。 分かってみるとさすがに岩井俊二、リリシズムの極みといえるほど素敵な映画だった。 とくにアリスを演じた蒼井優の演技(「リリィシュシュのすべて」の津田の役も良かったが・・)が断然光っていたなぁ。