酸味

 お昼にスパゲティをした。 これまでは中に入れる具材は炒めないで少量の水で茹で上げたものを使っていた。 昨日は、それをオリーブのバージンオイルで炒めて使ってみた。 食べてみたがこれまでのような何とも言えない嫌な油臭さがなくて、まあまあだが美味しく食べれた。
 気をよくして夜はオムライスをつくった。 缶詰のカットトマトもあったのだが、少し残っていたケチャップを使った。 オムライスも異様な油臭さは感じなかったが、ケチャップの味がピリピリするほど酸味を強く感じた。 メーカーがやや酸味が強いハインツだったせいも少しあるかもしれないが、まだまだ酸味に関しては味覚異常が続いているようだ。

  ようやく今日漱石の「明暗」を読み終わった。 といっても漱石の「明暗」は彼が急病で倒れたので未完で終わっている小説である。  毎日ブラブラしているわりには読了するには時間が掛かってしまった。 漱石の独自の人物の心理描写、さらにその心理の裏読みするような心理描写も加わっているのでかなり読みにくく理解しにくい箇所もある。 でも、それさえなければ基本的にはかなり面白い小説で、下手な人が書けば簡単に通俗小説に流れてしまいそうな内容の話である。 そこはさすがに漱石だなぁと感心する。
 数年前、作家の水村美苗が「続・明暗」という作品をを発表している。 彼女独自に漱石の作品の続きを書いたのであるが、ついでだからこれも読んでみようと思っている。 どうやら絶版になっていてかなりのプレミアムが付いているので図書館で借りてきて読むつもりである。

 昨日の夜は嫁さんと二人でYouTubeでオールディズの曲を聴きまくった。 二人で思いくままのオールディズの曲を交互に選曲し聴いた。 オフはどちらかと言うと75年頃までのフォークソング系が多く、嫁さんはサザンやユーミン以降のニューミュージック系の唄が多くなる。 徳永英明槇原敬之高橋真梨子などなどの唄といってもオフはあまり知らない、今回はじめて聞いた歌が多い。とくにオフは洋楽系の音楽の場合盛んにラジオを聴いていた5、60年代まで遡ってしまう・・・パットブーン・やポール・アンカまで遡る・・・「スタンド・バイ・ミーhttp://www.youtube.com/watch?v=Vbg7YoXiKn0ジョン・レノンなどではなくて、断然ベン・E・キング)とかプロコム・ハルムの「青い影」http://www.youtube.com/watch?v=hxmsc_rYo-sなどが特に印象深い思い出の曲となる。 年の差がたった5歳でそうなってしまうのであるが、まあ、これは致し方ないことだろうと思う。 だが、二人とも一致して文句なく好き曲があり、それは井上揚水と中島みゆきの曲である。 とくに中島みゆきの「悪女」、「化粧」、「この空を飛べたら」・・・などを聴いているうちに昔の別れた男のことを思い出したのだろう、嫁さんは泣き出してしまった。 最後はしょうがなく「金太の大冒険」でアハハと締めくくったのだが・・・これでよかったのだろうか?