事情聴取

 ようやく今日で退院したから一週間が過ぎたことになる。 この一週間は途中で嫁さんの車の事故もありなんだかんだとやたら長〜い一週間となった。 体調の方はとくに悪くもなく、さしてよくもない横ばい状態と言うところだろう。 昨日は事故にあった母親と本人の診断書を貰いに二軒の病院へ嫁さんと娘と三人ででかけた。 オフは冷蔵庫の中身が乏しくなったので、買出しのため車に同乗していったのだが、がんセンターの受付へ行くだけで疲れた・・・嫌な思い出の場所だからだろう。 途中で明石市魚の棚商店街へ立ち寄った。 木曜日で鮮魚店以外の店はお休みだったのだが、鮮魚店ではいろいろと買ってきた。 とにかく珍しい魚大好きのオフの目に留まったのは、まずアサヒガニhttp://www.zukanbouz.com/kani/asahigani/asahigani.html という蟹。 さっそく茹でて食べたのだが、蟹といえばズワイガニの味で育ったオフには少し淡白な味だった。 次にクロボシヒラアジhttp://www.zukan-bouz.com/aji/hiraaji/kurohosihira.html一見はシマアジだが、よく見ると少し違う。 昔はシマアジと言うと高級魚だったが、最近は100円寿司などでもシマアジが置いてあるのを見ることがある。 ところがこれが大抵脂乗り過ぎで、おそらく養殖モノだろうと思う。 さてクロボシヒラアジだがさっそく片身の一部を塩焼きにして食べてみたが、これも身がややパサパサしているかなというところで、夕食に骨付きの片身は煮付けにしてみたが身も絞まって焼魚よりもこちらの方がお薦めである。 その他ハタハタ笊一杯と30センチもある大振りなウルメイワシなどなどを買う。
 今日午後嫁さんは現場検証と事情聴取を受けるため高速隊警察に出向いた。 まず事情聴取があってそれの後、第二神明の交通規制をして現場検証が行なわれる予定だったが、事情聴取で嫁さんが車同士の接触を主張したので、警察はその後の現場検証を延期して再調査をすることに変更されたと言うことだ。 その事情聴取には高速隊の二人の警察官が立ち会ったそうだが、年上の一人は事故当日に現場へ来た警察官で、何と彼は前回同様今日も相手方に同情的な言動をしていたと言う。 もう一人はまだ若い20歳ぐらいだったらしいが、嫁さんの熱い主張に対して少し考え込み、年上の警察官を別室へ連れ出して長いことそこで二人で話し合いしていて、結局再調査となって今日の現場検証も後日に延期となったらしい。 これは彼がまだ若いだけに公務員の事なかれ主義的な体質にまだ染まっていなかったと解釈すべきななのだろうか? だとしたら不祥事に慣れている兵庫県警にもまだまだ改革の芽はあるという事だが・・・
  夜、ケーブルテレビでウッディ・アレンの特集をやっていた。 その内の二本の作品を見た。 「誘惑のアフロディーテ」と「僕のニューヨークライフ」一作だけで済ますつもりだったのだが、PM11時過ぎに始まった「僕のニューヨークライフ」の始まりを見ていたら、なんと先日触れたクリスティーナ・リッチが出ているではないか。 これは見逃す手はないと最後まで見てしまい布団へ入るのがのが夜中の1時過ぎてしまった。  アレンの映画は例によって、ニューヨークに住む周りの雰囲気に振り回され自分を見失った優柔不断な男が主人公で、両作品ともアレンが監督をし出演もしている。 もっとも「僕のニューヨークライフ」の方は主人公ではないが、その主人公は若い頃作家を目指していたかってのアレン自身で、その若者に誇大妄想なアドバイスを繰り返す老作家としてご本人は登場している。 一方「誘惑の・・・」の方は、ギリシャのコロスで演じられるギリシャ悲劇と、ニューヨークで離婚の危機にひんしている夫婦の物語が同時進行していて、ついにアフロディーテがゼウスと関係し両物語はクロスしてしまい・・・終末へなだれ込む。 もちろん両作品ともコメディ仕立てなので何となく笑いながら見進めれる作品だが、その背後には哲学的な問いが隠されている・・・死と欲望の関係、そしてそれにセックスがどのように関わっているか・・・という重〜い問いである。