トップを走っているのは・・・

 夜のうちは少し熱が上がり寝汗をかいたりするが、日中体温は36度台に落ち着いている。 今は最低限の運動、自分の三食の食事の用意だけをなんとかこなしている。 朝は野菜がいろいろ入った玄米粥に納豆、魚の干物。昼は饂飩。夜は野菜入りの玄米粥に、めかぶ、湯豆腐、焼き魚か煮魚というのが定番のメニューである。 粥や饂飩が主流なのは唾液の出が極端に悪くて、水っぽい食事でないと咽喉の通りが悪いからである。
 昨日は今に時代はドンドン専門技術を持っている職人が要らなくなって来ているということについて書いた。 一部のエリート上層部と、その上層部のマニュアル通りに働くように求められている下層部の人々への階層の二極分解がジワジワ進んでいる。 一流企業でも、ホールデングスと呼ばれ方針や指令を出す持ち株会社、その下にその指令どおりにモノ作ったり販売したりする会社が縦系列で並ぶようになってきた。 オフはこれらの流れが気に入らない。 何とかそんな風潮に風穴を開けてやりたいものだという風に考えてしまう。 以下はまったくそのオフの思いつきで書いていることで、理論的な根拠などは何もない。 言ってみればオフの与太話である。

 アメリカのリーマンショック以来世界経済はまさにデフレ状態にある。 日本は90年代のバブルの破裂以来一般庶民にとってズット慢性的なデフレ状態が続いている。 デフレというのは需要と供給のバランスが大きく崩れ、供給はあっても需要が落ち込みモノが売れない状態で、結果お金の価値が高まりモノの価値が相対的に下がる状態のことである。  日本では一部の人々を除いてこの間所得が増えないだけでなく、実質目減りしている人々が多い。 さらにここへ来て輸出産業を中心として実体経済の落ち込みで失職して所得を失くす人々も少なくない。 経済の失速でいわゆる経済市場は縮小しているからであろうと思われる。 デフレは企業の収益を圧迫、ひいては雇用情勢を悪化させ、その結果需要と物価をさらに押し下げる事態のことでもあるのだ。 さて、数日前オフは今後の展開としてワークシェリングを軸にして、人々の収入は減るが自由な時間が増える社会の到来を期待する論を書いた。 また昨日は今は職人受難の時でいであると書いた。 この先職人やその仕事が再び復活することがあるだろうかについて今日は触れてみたい。 それはあるだろうといのがオフの今日の結論である。 前には自由な時間が増えた人々がそれぞれ生活のために時間を割いて、衣食住のことをする時代が来るだろうと書いたが、皆が自分で自分のことをするようになれば専門職の人々は要らなくなってくるだろうと言うのとこれは一見矛盾するような結論である。 しかし、一気にそのような時代が来るワケではない。 とにかく人々の働く時間が減るということは会社などから貰ってくる収入が減るということである。 そうなるとそれまでのような生活を続けることは出来なくなり、人々はそれぞれで自衛を始めることになる。 たとえばそれまで普通の乗用車に乗っていた人が軽自動車に乗り換える、さらに厳しければスクーターにする、ついには一家の乗り物は自転車だけということになり、通勤などには昔のようにまたバスや電車を利用するという風に各自が防衛していくしかないだろう。  肝心なことはそのような人々の自衛ももちろん基本で一番大切なのだが、今までのような経済拡大を求めて経済刺激を繰る返すより (効果はないのに・・・)低い賃金でも生活できるように社会を導いていく必要こそが大切だと言うことなのだが・・・。 現在は毎年連合などの労働団体春闘を組んで給料の賃上げを要求しているが、逆に賃金を抑えても生活できる社会の実現をスローガンの第一に挙げる日が来るやも知れない。 それはさておき、もし過度的にそういう時代が来た時にオフは再び職人仕事が復活するだろうと考えるのである。 その根拠は経済の失速は企業の収益を圧迫するだけでなく、これまでのような雇用を維持できなくなり、その結果さらに需要と物価を押し下げ、それが世の賃金レベルを押し下げるからである。 また、そうなると市場が縮小して、徐々に本来の意味での物々交換で成り立っているような市場(いちば)に近いものととなる。 そうすると企業が資金を大規模に先行投資をして、それでモノを大量に製造したり、販売したりして後々から徐々に回収するというやり方が成り立たなくなる。 世の賃金のレベルがかなり下がって、その賃金で仕事をすれば企業が作ってくる製品に十分対抗できて、腕のある職人は企業に負けないだけのモノを作れるようになると考える。 そうなれば大手の物流小売産業であるズーパーに対抗して個人経営の八百屋や魚屋がまた復活するかもしれない。 会社を離れた人々が生きるため地元産で地元密着した小売業を復活させ、それが商売として成り立っていくかもしれないとも考える。
 以上はたんにオフの復古調の懐古趣味が言わせていることだけかもしれない。 経済に関してはズブの素人であるオフにはそれを論理付ける何ものも持ち合わせていないので、オフの与太話で終わっても怒らないで・・・ね。  
 これも間違っているやも知れないが、オフは現在の日本は世界のトップを切って走っているのではないかと思うときがある。
 今回の世界不況に際して、いち早くデフレに陥っていた日本はアメリカを初めてしてほかの先進国に良き意味でも悪き意味でもいろんな教訓を提示している。 日本の総額100兆円にも上る巨額財政出動は、見方によれば何の効果もなかったもではなくて、バブル崩壊後の90年代に不景気が恐慌に発展するのを食い止めたとも言える。ほかの国々が日本を経験を教訓化することはもちろん間違っていない。 しかし、それからさらに10年経っても、日本が力強い国内景気の回復を遂げられなかったという事実は、アメリカと欧州の行く手にも、長く険しい道のりが待ち受けていることを暗示しているだけでなく、これから来る時代を暗示しているとも取れるからであるが・・・