不安

 昨日不安について書いたが、今回の治療の過程でもうひとつ不安があったことを思い出した。 病院が休みの日で、土曜か日曜日だったからタンデム(自家移植)が終わってから8〜9日目だったと思う。 夕方前頃からお腹の裏側、つまり背中側が時々ドクドクと脈打ちするのである。 位置はちょうど丹田と言われているお臍と股の中間ぐらいの位置の背中側である。 これまでの一連の治療を始めてからは勿論、こんなところがドクドクと脈打った経験は生まれ以来初めてのことであった。 常時脈打っているのではなくて、普通は弱くなって感じないほどなのだがそれが時々だんだん強くなり、またそれは少しずつおさまっていくことの繰りかえしなのである。 痛みを伴う訳ではないが、訳が分からない初めての経験なので強くなると何となく気持ちが悪い、というか一体何なのだろう?と不安に囚われる。 ナースコルを鳴らして看護師さんに来てもらって説明するのだが、何だかわからない、という答えである。 お腹の痛みや不快感は温めると治まることが良くあるので、あまり熱くない湯たんぽを当ててみますか、という答えだ。 お願いすると、いわゆるゴム製の小ぶりな氷枕にお湯を入れたのを持って来てくれて、これをお腹にあてておいて見てください、と置いて行った。 それをお腹に乗せておいたが何らかの変化もなく、ドクドクは続いている。 ドクドクはお腹ではなくて背中側なので湯たんぽを背中の下に敷いて見た。 そうしながら背中側だという事は腸ではなくて腎臓とか膀胱じゃないのか?と思う。 もしそうだとすると腎臓を温めたりするのは良いことなのか悪いことなのか分からなくなる、また不安が増大してくる。 しばらく背中の下に湯たんぽを敷いていたが、やはり変化はなくてドクドクとする脈打ちは時々続いている。 しばらくそのままにしていたが、その内に湯たんぽは外してベッドの隅に置いた。  

 今日は少し調子がよかったので自分でここまで打ってみたが、急に疲れが出て書く気がしなくなったのでここで終わる。