カティテルを入れる

 午前中首の横から針を刺して首の大静脈にいわゆるIVHと言われているが、カティテルを挿入する。 抗がん剤を入れるための点滴の入口を作ったわけである。 最初首の右側から入れたのだがチャンと静脈に入らなかったみたいで、これは失敗。 続けて左側から入れてようやく14センチほど入って何とか成功して、固定するために糸で縫いつけた。 一連の作業は痛いので局部麻酔をしてやったが、失敗した右側の場合はかなり痛い思いをした。 午後から24時間の輸液の点滴が始まる。 今はまだ動けるのでトイレとか風呂、食事に歩いて行っているのだが、ガラガラとキャスター付きの点滴台を押しながら移動する事になった。
 今回の入院は約一ヶ月半程かかるだろうが、その間に神戸のマンションの和室の壁を取り払ってリビングと繋げたフロアーにする事にしている。 退院してからは嫁さんと二人だけの暮らしになるが、現在のリビングは縦に長く一組のソファーとテーブルを置けばそれでいっぱいである。 また、現在は和室の畳の上に布団を敷いて寝ているのだが、いずれベッドに寝ることになるなら早い方リフォームがよいということになった。  それだと広がったリビングにソファーセットを置いた上に、壁際にベッドも置くことが出来る。 たとえゆくゆくベッドの上での生活になっても人が集まりやすいリビングで過ごせるからである。