現況

 経済情勢が悪い。 アメリカで経済対策法案が成立したにもかかわらずアメリカの株価はここのところ下げる一方である。 日本も今週初めのGDPの大幅マイナスが発表されて以来、株価はじわじわ下落して最低値を更新している。 一時避難的にドルから円に流れていた資金も円売りに動き円安方向に為替が動き出している。 日本の輸出産業には追い風だろうが、そうと言うもののここのところの動きはまさに世界同時経済不況、経済縮小である。 その脱出口が見えないまま閉塞感だけが世に蔓延している。 経済がもう一度復興して好景気が来るのだろうか。
 過去の栄光の夢よもう一度と20世紀型経済復興や成長のを見ていてはダメである。  現在の動きは時代が大きく変わろうとしている、そのような動きが始まったとして現在を見るべきである。
 今、個人的な予感として思うのは、もう個人の自由を基盤にする近代主義的な生き方は、遅かれ崩れ去るだろうということだろうということだ。
 もともとこのような個人の自由を基盤という生き方は、その豊かな経済的基盤の上に築かれているもので、それは世界的に見てごくごく一部の先進国の人々だけが短期間その恩恵を受けてきただけだった。 経済が縮小してくれば、この後の流れとして再び家族主義的な小さな集団生活が復活してくるだろうことは十分考えられる。 そのことは決して悪いことだけだとは言えないと思う。 だが、その家族主義的な小集団は以前とは当然のことながら同じということはないだろうと思う。 再びそれが復活してきたとしても、個人単位で手に入れたツールであるPCや携帯をわれわれが手放すことは考えられないからである。 新しく生まれてくるるのはこれまでになかった形の家族主義的な小集団になることはだけは間違いないだろうと思う。