たかが食パン・・・

 先日スーパーへ買物に出かけた時、スーパーの中に入っているパン屋で食パンを買った。
 現在オフは朝と夜は玄米の雑炊を食べているが。昼は饂飩などの麺類かパン食をしている。 嫁さんのところへ来てからはパンは主に生協のライ麦入りパンを食べている。 その前一人で古民家の仕事していた時は近所のスーパーで買うヤマザキの食パンだった。 ヤマザキの食パンはスーパーでは古くなったのをしょっちゅう安売りをしていて、一袋せいぜい百円チョイの値段で買っていた。 ところが今回買った食パンは一袋280円した。 最近モノの本来の味が分からなくて何を食べても美味しくない。 少しは食べて美味しい感じがしたいなぁと思ってあえて高い食パンを買ってみたのだ。 それでその味はどうだっかと言えば、これが思ったより美味しかった。 ナマのままでは生地は柔らかくてフワフワだったが、トースターで焼いて食べると、生地に粘りがあって適度な噛み応えがあり、それがなんとも美味しいのである。 オフはパンのことは詳しくないのでよく分からないのだが、想像するにそのパンは強力粉を多めにして焼いたパンなのだろうか? 生地に強力粉を多くすると粘りが出てモチモチするのは十分考えられる。 だが、その分十分な膨らみが出せなくなると思うのだが・・・相反するそのような問題を何か特別な技術で解決して焼き上げたパンだったのだろうか? とにかく今まで食べたことがない柔らかいが粘りがあるという不思議で、美味しい食感に仕上がったパンであった。 これからそこのスーパーへ行った時は、当分はそのパンを買おうと思っている。 たかが280円で、それは大した金額ではないと思うが、しかし考えてみるとこれは普通品の倍以上の値段であるが、それはこの際しょうがないと思うことにしよう・・・。
 昨日ボンヤリTVのニュースを見ていたが、とある大手デパートの地下売り場で、100円以下の安売り商品を置くコーナーを作ったというのがあった。 高級品を扱っていることをウリにしているデパートだが、時代に流れには抗し切れないでの決断だと売り場の人は言っていた。  オフは特に鮮魚売り場が好きで、たまにデパートの地下売り場へ行ってそこで売っている魚介類を見るのが楽しみだ。 だが、見ていてもその値段に驚いてしまうだけで、大抵何も買って来ない。 ニュースの中でマイクを向けられた若い女性客が、高いものもあり安いものもありというところが便利ですわ、と答えていた。 それを訊いて、なるほどなぁ・・・と思った。 お客は高いものばかりが欲しいのではなくて、特定のお目当ての品では高くても買うが、それ以外は安ければ良いわ、という客もいるのが今の時代なのだなぁと思ったからだ。
 昨日も書いたが、これからは否応なくダウンサイジングの時代。 この先収入が一割減ろうと、半分に下がろうと、その中で何とか工夫しながらでも生きていかねばならないのが一般庶民なのである。