IPS細胞による治療

 今日の科学ニュースの中に喜ばしいニュースがあった。
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、脊髄(せきずい)損傷のマウスを治し、運動機能を回復させることに、慶応大の岡野栄之教授(再生医学)らが成功した。ヒトiPS細胞で実際に、病気のモデル動物の治療に成功したのは世界初といい、人間の再生医療の実現にさらに一歩近づいた、とあった。
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090204k0000e040065000c.html

 その他にも
 東京大の中内啓光教授(幹細胞生物学)らのチームが、人体のあらゆる組織に成長できる新型万能細胞「iPS細胞」から、血液成分の1つで出血を止める作用がある血小板をつくることに昨日3日までに成功した、とある。
 http://www.sakigake.jp/p/news/science.jsp?nid=2009020301000947
 チームによると、人のiPS細胞から血小板ができたのは世界初であり、血小板のほか、人の赤血球や白血球をiPS細胞からつくる技術的な見通しも立っているという。
 と言うことは、赤血球や白血球と同じように遅からず同じように血液中の形質細胞も作れるという事だろうと思われる。
 現在オフは多発性骨髄腫という病気であり、これは血液中に多数ある形質細胞が腫瘍化している、つまり形質細胞にガンが出来ているからである。 
 この形質細胞もIPS細胞から作れるということになれば、ISP細胞を作りそれを血液中に点滴すれば病気を治療することが出来るということになるだろうと思われる。 根本的には本人の皮膚からISP細胞から作ってそれを骨髄の移植ということになるのだろうが、いずれにせよこれまでとは根本的に違う新しい治療法が出てくるのは時間の問題となった。 そんなことが考えていたよりズット早かったなぁ、ということだ。