食事

 最近の体調はあまりよくない。 一時風邪気味だったこともあって、楽しみの一つだったスーパーへの買物もここ二週間ほど控えている。
 普通病気の快復というのは階段のステップを一段一段登っていくように徐々に快復するものだが、今の状態は良くなったり振出しに戻るように悪くなったりで,快復ということは感じれない。 今の状態は劣化した骨髄からの快復と言うより、抗ガン剤を使ったことによる副作用との戦いみたいなものだろうと思う。 体内に点滴で入れた抗ガン剤は血液中の癌化した無数の形質細胞はもとより白血球や赤血球、血小板などを一時は全滅させてしまった。 それだけではなくて同時に内臓や皮膚や爪や髪の毛などにもかなり強いダメージを与えている。 この治療は一般的に65歳以上の人には行なわないと言うことは、その強い副作用に身体が対応出来ないで負けてしまうからだろう。

 毎日の自分の三度の食事の用意だけは自分でやるようにしている。 それに最低でも30分ぐらい掛かるのだが、その30分流し台の前に立っているのが辛くなる時がある。 調子の良いときは一時間ぐらいは立っておれるのだが・・・調子が悪い時は30分過ぎあたりから急激疲れが出てくる。 
 最近食事中に突然今食べているものを吐いてしまうと言うことが、二、三度あった。 その後しばらく、30分ほどソファーで横になっていると再び食事は出来るのだがからおかしなことである。
 今日の夕食は大好きなコロッケである。 本来ならまだまだ油を使った料理は食べれないのだが、先日コロッケをなんとか食べれてので再び挑戦した。 ただし中に入る具材は炒めるのではなくて煮込んでいる。 スジ肉と玉葱、エリンギ、筍をやや粗目のみじん切りにして、味付けて煮込む。 
 今日はさほど調子は良くなかったので、ここまでの下準備をして後は嫁さんに任せて、さつま芋と舞茸入りの玄米の雑炊と湯豆腐の準備をした。 コロッケを半分ほど食べたところで急に後が食べれなくなった。 しばらく休んで再び挑戦したのだが、コロッケ一個を食べるのがヤットだった。