ガザ停戦

 イスラエル軍は18日、「ガザ侵攻の目的を達成した」として一方的停戦を宣言し、撤退を開始して21日には撤退完了宣言を出している。 ハマスの間に、直接の「停戦合意」はないものの、当面の間は大規模戦闘が再燃する可能性は低いとみられる、とニュースで報道している。
 http://mainichi.jp/select/world/news/20090122k0000m030053000c.html
  20日アメリカのオバマ新大統領の就任式が行なわれたが、今回の戦争はブッシュからオバマへの大統領の交代のハザマを狙った戦闘行動だったようだ。 あらかじめそれに合わせて綿密に作戦を練られ、そのスケジュールに沿っての戦争行為だった事が今になって分かって来た。 まあ、実際のところは分からないが、新旧のアメリカの政権も裏ではあらかじめ承知だったのではないかとまで疑いを持ってしまう。 しかしそのような政治的なスケジュールに合わせて犠牲になって命をなくした人々のことを思うと、大変腹立たしいものがある。 と同時に今回のイスラエルの冷徹で非道な行為は、まるでホロコーストを粛々と遂行していたナチス強制収容所の所長アイヒマンを彷彿とさせる。
 日本政府は24日、イスラエル軍の攻撃で大規模な被害を受けたパレスチナ自治区ガザの人道支援のため、救援物資第1陣の引き渡し式を行った、とある。 人道支援はダメと言わないが、今回のイスラエルの殺戮に対してキッチリ批判、非難をすることから始めなければならないのではないか。
 少し調べてみたが今回のガザ無差別攻撃の指揮を執ったバラク防相は 「イスラエルの力がパレスチナなどより強いことがはっきりすれば、ハマス側は和解する選択しかないので、イスラエルの安全保障が守れるのだ」と考えている男のようである。 そんなことは戦うまでもなく分かっていることで、ハマスの武器だとされているロケット弾は、水道管をブチ切って作っている幼稚な武器であるらしいが、こなのは火薬があればガキでも作れる。 (オフも小学生の頃、2B弾という花火を使ってロケット弾を作って、飛ばして遊んでいた覚えがあるよ)
 しかし今回の戦争でイスラエルでのバラクの人気は急上昇で、来月に行なわれる選挙では圧倒的な勝利を収めそうである。  しかし、今度の戦争でイスラエルハマスのメンバーをどれだけ殺したか知らないが、その戦闘を見ているパレスチナの子供たちの目を塞ぐことは出来ない、すぐに彼らは大きくなるのである。