髪の毛と爪

 風邪の症状は咽喉の軽い痛みは引いたが、鼻水が少し出ている。 一進一退と言ったところだろう。 昨日は寝る前に風呂へ入って暖まって寝た。 ただ体調がイマイチなのでそれに連れてスッパイ感覚が強くなっていて味覚の方が狂っている。 それでも三度の食事の用意だけは自分でするようにしている、もちろん簡単なものが多いのだが・・・。
  頭の毛が生えて来ている。 一時は脱毛してスキンヘッド状態だったのだが、嬉しいことに髪の毛が・・・それも黒い髪の毛が1センチほど生えて来ている。 しかし、この黒髪も、次回の移植治療で再び大量の抗がん剤を使うので、抜け落ちてしまうのだなぁ、と思うと複雑な気分になる。 髪の毛もだが、手足の爪も同じことが言える。 指先の爪は一時はシワシワになって縮こまって腐ったような状態だったのだが、ここへ来て新しい爪が生えてきて全体の三分の二ほどが健康な爪に生え変わって来ているのにだ・・・。 身体の最末端部の髪の毛や爪に抗がん剤は溜まり、ついにはそこの部分を腐らせたりしてしまう、別にそれによって命に別状があるわけでもなくて、抗がん剤の副作用としては良くあることなのだろうが、これは考えてみると恐ろしいことである。