数の子の粕漬け

 昨日は半日間家を出て車の中で過ごしていた。 今日は家を離れるなどという考えにはとてもなれない、寒いこともあったのだが・・・。
 正月に売れ残った数の子、それに酒の板粕が冷蔵庫にあったので、それらを使って数の子の粕漬けを造った。
 粕は冷たい寒の水に数時間漬け込む。 その間に数の子も薄い塩水で塩抜きをする(最近の数の子は薄皮をはがした状態で売っているので下ごしらえがたいへん楽である) 水を切った酒の粕に焼酎、砂糖、味醂、塩を混ぜて手で捏ねて粕床を造り、そこへ数の子をサンドイッチするだけ。 ついでに二、三日前に漬けた切り漬けがあったのでそれもサンドして漬け込む。 これに葉わさびがあればピリ辛のワサビ漬けが出来たのだが・・・
 最近スーパーで売っているワサビ菜というのは全然別の野菜、ワサビ漬けに使うのは葉ワザビと言われる山菜で、山の家の裏の水路まわりにたくさんは生えているのだがなぁ・・・


 現人類ホモサピエンスの祖先はヨーロッパ大陸に生息していたクロマニヨン人とされているが、それより少し前にヨーロッパから西アジアにかけてネアンデルタール人がいた。 このネアンデルタール人は約2万数千年前にイベリア半島あたりで絶滅したとされていて、現在のホモサピエンスの祖先ではないことが明かになっている。
 ネアンデルタール人の絶滅に関しては、クロマニョン人との暴力的衝突により絶滅したとする説、獲物が競合したことにより段階的に絶滅へ追いやられたとする説、当時急激に寒冷化したヨーロッパの気候に対応できなかった説、ホモ・サピエンスと混血し急速にホモ・サピエンスに吸収されてしまったとする説など諸説あるーーーとされている。
 オフもホモサピエンスによって暴力的な衝突、つまり両者の間の戦闘や戦争もあったし、同時に混血も当然あっただろうと考える。
 現生人類はそれ以前のどの種よりも過激に暴力的であり同時に好奇心も強いとされているし、また、それだからこそ短時間の間に急速に進化したと言えるのであるからである。
 話は少しずれるが、混血などの微妙な問題になると、その人の普段の思考法が反映されることが多いような気がする。 オフのように多様な価値観をよしとするタイプの人は、混血?それは当然あっただろう・・・という考えに傾きやすいということだ。 また、ネアンデルタール人の骨格が発見された当初は多くの学者はこれをわれわれとは違う種と認めたくなくて、現代人の老人がくる病や痛風にかかって変形した骨格と主張する説が有力だった、とある。
 ちなみにネアンデルタール人の復元図も時代と共に以下のような変遷をたどっている。 復元する時代が下がると共にだんだんとホモサピエンスに近くなっていっていく。 これはわれわれの思い込みのなせる業のような気がする。 すなわち旧人→原始的な人、という定型的なパターンの中で処理したい、というそんな思い込みがなせる業がそうさせていたのだが、それも時代が経つに連れて少しずつ崩れていくのである。
 
 http://www.gregorius.jp/presentation/page_16.html
 http://wiredvision.jp/news/200808/2008081122.html
 http://10e.org/mt2/archives/200809/190308.php
 http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=7842466&cKey=1179754527000