無力感

 今日も調子は横ばいで良くなるわけでもなく、悪くなるわけでもない。採血で出てくるデータは少しずつ上がってきているがこれはあくまで薬を使っているからである。自分の身体で回復してきているのとは少し違う。自分の身体は今完全に色んな薬で管理されている。熱が出ればステロイド系の解熱剤、内臓から出血している恐れがある場合は止血剤、又熱が続けば採血しその血を培養してそれに対応する抗生剤、むかむかと吐き気がすれば吐き気止め、といったようにその都度その都度、対処的に薬を点滴されていく。今日のように一見平安を保っているように見えるが、そういう薬の管理によって維持されている平安である。もう、先月末から絶食が続いている。食欲が全くないのだ。ここ2、3日はなんとなく水分が欲しくて時々お茶を飲んでいた。だが昨夜むかつきがきて吐いたが、水分が後から後からだらだらと込み上げてきた。飲んでいたお茶がずっと胃の中に留まって、上がって来たのだ。自分の力で自分の身体を維持していない、そんな今の状態に何か空しい無力感を感じてしまう。