治療

相変わらず身体の調子が悪い状態が続いている。今月に入ってから白血球が大きく下がっている状態が続いており、何かの菌に感染している兆候もあり、その両方で体調がイマイチすぐれないのだろうと思う。今日、3日ぶりぐらいに便が少し出たのだが、やはり黒くて、これは胃辺りから下血している証拠だろう。食欲もあまりなく、少し食べられそうな時にお粥や、バナナを食べている程度である。点滴で栄養は1日の必要量の半分ほど補給されているので、特に体力が消耗するということはない。今は、抗ガン剤投与の4回のうち3回が終わったところである。確かに今のところガン化した形質細胞は当初の半分程に減っているというデータが出ている。この後、自己採血移植と並行して最後の抗ガン剤投与がある。それで今回の治療はひとつのサイクルを終える。この時点で血液中からガン化した形質細胞がほぼ消えるという予定である。だが、一般的には数年後にガン化した形質細胞は再び増加し始める例が多いという。その時に、もう一度この抗ガン剤治療を行えるかというと、これは直観だが、自分にはそれに耐えられるだけの体力は残っていないような気がする。今回の治療でかなりの体力を使い果たし、ほぼ限界が見えたような気がする。体力のない人は治療の副作用で途中で亡くなっていく場合もあるらしい。ではその場合、数年後の次の治療はどうなるかと言うと、最近ニュースでも紹介されているサリドマイドや新薬のベルケードの注射と言う事になる。それらの薬でガン化した形質細胞が再び減少して数年延命が可能となる。これはあくまでそれらの薬が効く人の場合であって、効かない人の場合は今のところそれに代わる次の治療はない。