情動(感情)

 軽く風邪を引いていることもあって朝ご飯を食べた後ソファーベッドに横になると、そのまま眠ってしまって目が醒めるともうお昼近くだった。 よく寝たせいか少し咽喉の痛みも和らいでた。
 一部を飛ばしているのだが、ジュリアン・ジェインズの「神々の沈黙」を一応読了する。 我々の意識というのは今から三千年前に生まれて、それまでの人間は二分心という神々の声を訊くことで生きていた、とするこの本のあまりのも強烈な内容から来る知的興奮にスッポリ浸ってしまっている。 一から考えなければいけないことがあまりにも多く出て来ている。 
 ≪出来事や経験を位置づけたり、思い返したり、予想したりできる、空間化された新たな時間は、意識上に自己を築き上げただけでなく、人間の感情に激的な変化をもたらした≫ ジェインズによれば感情は情動から発しているとしているとして、その例として恐怖、恥、交尾の三つに関わる情動(感情)についてふれられている。 とりあえずかなり文学的なテーマでもあるこのあたりから考えてみることにしよう。