「神々の沈黙」

 娘が来て図書館へ行く、というので嫁さんと三人で出掛ける。 ここ二、三日夏日の暑い日が続いているが、今日も暑かったが風もあってすがすがしく気持ちがよい。 図書館で娘に「続・明暗」を借りてもらい、その後帰り久しぶりに買物をする。 例によって魚の棚商店街で魚と野菜などを買ったが、魚は舌平目、鯖、コチ、ヒラメなどを買う。
 田舎の友人二人が連休中にそれぞれ出かけた箇所の映像をメールで送ってきてくれた。 お祭りの山車や、棚一杯に垂れ下がって咲き誇る藤の花などなどである。 とくに最近はフラッシュ付きのデジタルカメラなのでお祭りの提灯を点けた山車や行灯などの夜の映像が素人でも簡単に綺麗に撮れている。
 昨日からジュリアン・ジェインズ著の「神々の沈黙」という600ページもあるぶ厚い本を読んでいる。 著者はこの本の中で、意識が誕生したのは今からわずか3千年前だったという驚くべき仮説を展開している。 ギリシャ叙事詩イーリアス」などの分析から、三千年以前の人間は耳に囁かれる神々の声を訊いて、それに従って行動していたとする。、そのことを著者は<二分心>と呼んでいるが、それを要約すれば、まず命令を下す神の声があって、それに従う人間がいるという具合に二つに分かれていたとでも言うことになるが・・・しかし、意識がなくて人は行動できるの?と普通は思うだろうが、我々だって運転とかピアノの演奏とかはそれれらの行動をいちいち意識してやっているわけではないのである。
 まだまだ第一章を読んだばかりであるが、少々難しいがそれ以上にこの本はメッチャ面白い。